目次
📘 はじめに|「何を読めばいいか分からない」あなたへ
本を読みたい気持ちはあるのに、
いざ選ぼうとすると、どう選べばいいのか分からなくなる。
タイトル、ジャンル、ページ数、人気…
考えれば考えるほど、手が止まってしまう日もあります。
そんなときに、ふと思い出してもらえたらうれしい——
これは、「読書って自由でいいんだよ」という、ハルノキ流の本の選び方です☘️
🌱 初心者さんへ|最初の一冊は、読みやすさが命
読書初心者にとっていちばん大切なのは、
“読み切れるかどうか”だと思っています。
どんなに名作でも、途中で挫けてしまったら、悲しいから。
だからまずは、こんな作家さんたちがおすすめです。
- あさのあつこさん:情景と心の揺れを、優しく描いてくれます
- 有川ひろ(浩)さん:言葉がまっすぐで、会話が心地いい
- 山田悠介さん:展開が速くて、まるで物語に吸い込まれるよう
どれも読みやすく、
「本って、楽しいかも」と思えるきっかけになってくれるはずです🍃
💤「文章読むと眠くなるんだよね…」という方へ
それ、すごくわかります。
実は私も、最初は文字の波に眠くなっていました。
そんな方には、短編小説や掌編小説がおすすめです。
- 短編小説:80ページくらい。ちょっとした移動時間にも読める
- 掌編小説:たった1~2ページで物語が終わるものも
読書って「長く読むこと」が偉いわけじゃないんですよね。
むしろ、短くても、心に残る一行に出会えたら、それだけで十分です。
📖 本屋で“1ページだけ”読んでみる
本選びに迷ったとき、
私はよく、ふと開いたページを読んでみます。
スッと読めたら、それはきっと「今の自分」に合っている本。
ちょっとむずかしいな…と思ったら、そっと本棚に戻しても大丈夫。
選び直すことも、読書のうち。
遠回りに見えて、それがいちばん自然な出会いだったりします。
🎬 好きな映画やドラマの原作を選ぶ
原作を知っていると、読書のハードルはぐっと下がります。
登場人物の顔や、風景の雰囲気が思い出せて、
自然と物語に入りこめるから。
そして、映像では描かれなかった“心の声”に触れられるのも、原作ならでは。
同じ物語でも、「こんなふうに感じてたんだ」と、別の感情が見えてくるかもしれません。
⚠️この選び方だけは注意!
歴史小説は、今はまだ待ってもいい
もし歴史に特別な興味がないなら、
最初の一冊に歴史小説は選ばなくても大丈夫です。
なじみのない言葉、地名、人名、背景……
「分からないことが多い」と感じてしまうと、それだけで読む手が止まることもあります。
だから最初は、“読みやすい”という安心感を優先していい。
興味が湧いてきたときに、またそっと開いてみればいいのです☘️
📖 上級者向け|本と“偶然”で出会う方法
読書に少し慣れてきたら、
次は“偶然の出会い”を楽しんでみるのも、素敵です。
自分では選ばなかった小説、新書、エッセイなど、
選ばないからこそ新しい知識や感性が身につくものです。
自分で選んだようでいて、
本のほうから、近づいてきてくれた気がするから、たまには偶然に身を任せるのはいいですよ。
書店をなんとなく歩いて、目を閉じて手を伸ばしてみる
とくに目的も決めず、
ただ書店をふらふらと歩いてみる。
目を閉じて、
“なんとなく”で伸ばした指の先にある本を手に取ってみる。
きっとその一冊には、
自分でも知らなかった気分や、今の心のかたちが映っているかもしれません。
「こんなの、読まないと思ってたのに」
そうやって始まる物語は、不思議と忘れられなくなるものです。
近くにいた人が手に取った本の「隣の本」を選んでみる
人の気配を感じながら本を選ぶのって、
ちょっと静かな遊びのようで、わたしは好きです。
誰かが迷いながら選んだ本の、すぐ隣に並んでいた一冊。
それはたぶん、ほんの少しだけタイミングがずれて、
“選ばれなかった”本。
でも、だからこそ
自分と誰かのちょうどあいだにあるような物語と出会えることもあるんです。
🏷 書店員さんのPOPが「ない本」を選んでみる
書店のPOPって、とても魅力的です。
言葉のセンスや熱量があって、つい手に取りたくなりますよね。
でも、あえてその「POPがついていない本」を選ぶのも、ひとつの方法。
誰の言葉にも染まっていない本。
まだ注目されていない本。
そんな一冊には、違った世界が広がっていることもあるんです。
👭 友だちに選んでもらう
ジャンルもテーマも関係なく、
「どんな本でもいいから、私に合いそうな小説を選んで」って、
誰かにお願いしてみる。
自分ではきっと選ばない本に出会えるだけじゃなく、
その人が自分をどう見ているかが、ちょっとだけ見える。
本を通して、人との距離も近づくような気がします。
🍃 おわりに|はるのぽつり。
どんな本を、どんなふうに読むか。
それは、あなたにしかできない旅です。
「これじゃなきゃいけない」なんてことは、ひとつもありません。
たくさんの本があるこの世界で、
あなたの「今」にぴったりの一冊と、そっと出会えますように☘️
その本が、あなたの中の何かを
少しだけ温めてくれるものになりますように。
📖 私のおすすめの一冊
ちなみに、最近の私の“入り口の一冊”はこれでした。
『告白』湊かなえ
静かで、冷たくて、だけどずっと心に残る一冊でした。
迷ったら、こんな本から始めてみてもいいかもしれません。
『告白』の詳細はこちらから